今回は秋葉原の有名な各PCショップから適当&リクエストのあったグリスを買ってきたのだ。高いものでは1個1,000円以上するんですが、気にしなーい。
- シリコングリス 標準タイプ ¥300 (クレバリー インターネット館)
- セラミックグリス AS4 ¥742 (ツクモ ex)
- シルバーグリス AS5 ¥1,449 (T-ZONE)
- Thermo-TranzM50α ¥1,440 (Faith 秋葉原本店)
- ICD7C ¥1,380 (ドスパラ 秋葉原本店)
- Thermalright CF3 ¥1,280 (ツクモ ex)
ツクモが2本あるのにTWO TOPが無いなど条件満たしてないって突っ込みもあるかもしれないけど、種類の多いツクモやT-ZONEでどこにもで売ってるような一般的なグリスを最初に買ってしまい、しかたなかったってことでお願い(Faith買ってるんでユニットコムコンビでOKでしょう)。購入当時のグリスの品ぞろえはツクモ>T-ZONE>ドスパラ>Faith(TWO TOP)>クレバリーだったと記憶してる・・・記憶は記憶、自分の目で確認しましょう!!!
なお測定には以下の条件で行ってます。
- 室温:20℃くらい(部屋に温度計ありません)
- CPU:Phenom II X2 550 (倍率18倍で3.6GHzで動作)
- クーラー:リテールクーラー
- 温度データ:CoreTempで取得したCPU温度データ
- 負荷ルーツ:Tripcode Explorerで検索文字列”aaa”を5分実行
- 塗り方:小豆状にグリスを盛り、CPUクーラーで押し付ける
データ上、正式には残ってないけど、リテールクーラーで同条件(ただし実行時間だけは異なる)で実行したところCPU温度は51℃となった。これより上がっちゃったら面目丸つぶれだけど、再測定で条件が変わっていて室温が変わったと思っておkしてくれ!!!
結果だけ知りたい人は最後に移動してね!
■シリコングリス 標準タイプ
まずはグリスの中では一番安く売っている「シリコングリス 標準タイプ」。標準タイプも注射器タイプがあるけど、安っぽさを出すために塗り薬の入れ物のタイプを選択(こっちのほうが高いらしいが・・・)。この形状のものは自分で均一に伸ばしてってところまでこだわる人にはおススメかもしれないけど、豆粒にして押し付ける人にはおススメできない。手に付くし、手に付くし、手に付くし・・・ヘラもついていないので初心者は注射器タイプのグリスをおススメしておこう。
温度:52℃
残念ながらリテールクーラーに付属されたグリスよりも悪い結果となっている。リテールクーラーのは使い続けていたので馴染んでいる、また均一に塗られているため、影響が出たのかもしれないけど、そもそもリテールクーラーのグリスのレベルってどの程度なんでしょう?
■セラミックグリス AS4
セラミックグリスは定番でしょ。このグリスが売っていないショップを見たことがないってくらい定番のグリスだね。価格も700円とお手ごろで、注射器タイプなんで手が汚れなーい。熱伝導率は5.1W/m・K(単位わかんね)で、シリコングリスの8倍らしいのでかなり期待できるでしょ(熱伝導率が8倍がどういうことなのかさっぱりわからんけど、とにかくすごいと)。まあ、自作初心者にはセラミックグリスをオススメするよ(オレだよ、オレ)。
温度:50℃
熱伝導率がシリコングリスの8倍ってだけあって、さすが2℃も温度が下がっています。2℃って簡単に思えるけど体温だったらかなりのもんだよ。36℃と38℃だったら平熱かインフルエンザかの違い。このグリスが各店舗におかれている理由がよく分かる。差し歯でもセラミックって高性能だしな。
ところで今気づいたんだけど、グリスの適正価格っていくらくらいなんだ?自分で自作したぞって人でグリスを自分で塗り塗りしてる人がどんだけいるのかって話なんだけど、最初に組んでそのまんまって人は結構いて、意外にグリス需要って無いんじゃないの?
■シルバーグリス AS5
このシルバーグリスもこれもセラミックグリスと同様に有名なグリスで、どこでも売っている。自作ヲタ的にはAS5と呼ぶらしい。熱伝導率が9.0W/m・Kで15倍・・・もう凍るんじゃないかってくらい2桁倍。どんだけ標準はしょぼいんだよって思わざるおえない。ただこのグリスは他のグリスと比べると価格面で高いので、手が出ないって人もいるよのー。オレは関係ないぜ、ネタが出来るなら昼飯食わん。
温度:51℃
おっ!セラミックグリスよりも上がってる・・・マジかー、天下のシルバーグリスだよ。ほんの少しは電気に気をつけなければならない金属のグリスなんだぜ。セラミックのほうがパネーのかよ。原因はやっぱり比較なんでしっかりと馴染む前に計測してるってのがあるかもしれないね。だと信じたい。たしかに歯の世界では「セラミック>>>越えられない壁>>>>金>>>>銀」だもんな。
ところで今回AMDのCPUで発生するある現象に出くわしたのよ。
すっぽん!!!!
さすがシルバーグリス、粘着力はパネーっす!!!
グリス無し、クーラー無し
普通にグリス比較してもしゃーないでしょ。グリス無しとクーラー無しにチャレンジしてこそ、セブンの日にソフマップで大特価で買ったPhenomII 550タソだい。まだまだいたぶり続けるよん。
グリス無し温度:64℃
クーラー無し温度:103℃(強制終了)
クーラー無しは103℃という万人の未体験ゾーンで途中で落ちた。オレ、アムドの負荷テスト要員になろっかなってくらい100℃越えしたときは消火用の茶を用意したもんだけど、103℃に変わったところで強制終了。CPUが落としたのかと思ったけどアップした配信動画にマザボが落としたとコメントしてくれた人いるね。とにかく危険なので辞めましょう。CPUに触ると自分の指がソーセージになるよ。
■Thermo-TranzM50α
Thermo-TranzM50αはグリスではない、熱伝導シートなのである。このシートってグリスより少し厚くてインテルのプッショピンのクーラーだとくっつけるのにすごい苦労するの。ただすごいんだよ、このシート。50W/m・Kってシルバーの5.5倍以上、標準グリスの80倍だよ、80倍。凍るな、間違いなく凍るだろ。
温度:53℃
期待通りの結果ありがとう。こんなシートで事足りるなら最初からクーラーがこういうシート状になってるだろ。でも予想以上に冷えてると思うよ。価格は高いが、グリス塗るのが面倒な人にはオススメできる・・・グリス塗れ!
■ICD7C
ダイヤモンドキター━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!。別名ダイヤモンド7カラット熱伝導グリス。7カラットっていくらだよwwwなんつー豪勢なグリスだな。ダイヤモンドって鷹の目の斬撃も止めるんだぜ、すごいんだぜ。ダイヤモンドが熱を伝えるのかどうかもわからないんだけど、だったらカーボンとかでもよさそうだけど(炭素つながり)。とりあえず粘土が高いので注意。こいつは小豆粒以外は絶対無理。
温度:50℃
セラミックグリスと同様の50℃。惜しい、もう少しで49℃だったのに実に惜しい。ダイヤモンドなのにシルバーよりも安いんだよな。
■Thermalright CF3
最後はリスナーさん要望の最新グリスだ。いや、今までも標準とセラミック以外は要望のあったグリスなんだけど。。。説明書が全部英語で書いてあるマジでレベルの高いグリスなんだけど、なんとなんとシリコングリス┐(‘д’)┌ 。さてと今回のまとめに入るかな。
嘘だろ、嘘なんだろ。シリコングリスで48℃。ダントツ的な冷え冷え感を出してるじゃねーの。よく見たら「高性能」シリコングリスだった。高性能なら仕方ない。リテールよりも3℃も冷えてるのかって考えると結構大きいな、このグリス。
ところで今回、グリスを拭き取ったのはグリス取リーナー。
まとめ
今回、グリス比較したところこんな感じとなった。
クーラー無し | 103℃ |
グリス無し | 64℃ |
シリコングリス 標準タイプ | 52℃ |
セラミックグリス AS4 | 50℃ |
シルバーグリス AS5 | 51℃ |
Thermo-TranzM50α | 53℃ |
ICD7C | 50℃ |
Thermalright CF3 | 48℃ |
シルバーグリスが全然伸びなかったが、ってかむしろダメすぎだったが、人気の裏には何かしらの理由がある。きっと長く使えば知らぬ間に恩恵を受けていることになるんだろうけど、今回の比較実験では結果が出なかったのも事実(塗りすぎてるのかなー)。正直グリスなんて比較することないし、1本買ったら無くなるまでは使い続けるし、少しでも今回の比較が世の中のためになることを願おう。
まっ、オレが自作するなら基本はセラミックグリスだけどね。安いし、手軽だし。