C言語基礎
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今回は四則演算「+」「-」「×」「÷」の計算を行う方法と、変数という数値や文字列を格納する箱について説明します。
■四則演算
四則演算とは「+」「-」「×」「÷」の算術のことです。C言語では算術演算子を用いて、プログラム中で四則演算を行えます。
演算子 | 説明 | 例 |
+ | 足し算 | 1 + 4 |
– | 引き算 | 1 – 4 |
* | 掛け算 | 12 * 5 |
/ | 割り算 | 12 / 5 |
% | 余り | 12 % 5 |
例:四則演算
#include <stdio.h> int main (void) { printf("1+4は%d。\n", 1+4); printf("1-4は%d。\n", 1-4); printf("12×5は%d。\n", 12*5); printf("12÷5は%d。\n", 12/5); printf("12÷5の余りは%d。\n", 12%5); return 0; }
実行結果
1+4は5。 1-4は-3。 12×5は60。 12÷5は2。 12÷5の余りは2。
例のように値と四則演算の間にスペースを入れなくても問題ありません。ただし可読性(見易さ)を意識しましょう。スペースを入れたり、入れなかったりと、統一されずにごちゃまぜにすると可読性を損ねます。プログラム中では統一することをお勧めします。
■変数
変数とは、文字列や数値を自由に代入することのできる文字列(箱)です。代入した値は、プログラム中で変数を指定することで取得できます。またこのような代入や取得は、何度でも自由に行えます。
変数は以下の手順で利用します。
- 変数の宣言
- 値の代入
- 変数の利用
int x; // 変数の宣言 x = 4; // 4を代入 ptintf("変数xの値:%d\n", x); // 変数xの値:4
■変数の宣言
変数を利用するには、まず変数を利用することの宣言を行います。変数の宣言はmain関数の最初(処理の前)で行います。
変数の型 変数名;
C言語では変数は代入する値によって変数の型を指定する必要があります。変数は指定した変数の型の範囲の値のみを扱うことができます。
説明 | 例 | |
short | 整数 | -32768~32767(2バイト) |
int | 整数 | -2147483648~2147483647(4バイト) |
long | 整数 | -2147483648~2147483647(4バイト) |
float | 小数(単精度実数) | 10-38~1038の有効数字7桁(4バイト) |
double | 小数(倍精度実数) | 10-308~10308の有効数字15桁(8バイト) |
char | 文字 | -128~127(1バイト) |
※単精度実数や倍精度実数は浮動小数点数というもので、詳しく知りたい場合は、以下のサイトを参照してください。
Wikipedia:浮動小数点数
また変数名には規則があり、何でも自由に付けることはできません。またC言語が利用するためにあらかじめ定められている単語(予約語)や既に宣言済みの変数と同名は付けることができません。
予約語一覧
Wikipedia:予約語(C言語)
int i; double b;
■値の代入
変数を宣言したら変数に値を代入します。代入を行うと、代入した値が変数にコピーされます。代入は変数の宣言後、もしくは変数の宣言と同時に、イコール「=」で行います。変数の代入は計算結果、変数から変数へ、自身から自身へも代入することができます。
変数 = 値;
変数の型 変数 = 値;
変数 = 変数;
変数 = 計算(結果);
int y = 1; // yを宣言し、同時に1を代入 x = 10; // xに10を代入 x = y; // xにyの値を代入 x = y + 1; // xにy+1の計算結果を代入 x = x + 1; // xにx(自身)+1の計算結果を代入
■変数の利用
値を代入した変数は、値を利用するのと同じように利用できます。
printf("整数x:%d\n", x); printf("整数x+1:%d\n", x + 1);
例:変数を利用し、1~10までの和を求める
#include <stdio.h> int main(void) { int sum = 0; sum = sum + 1; sum = sum + 2; sum = sum + 3; sum = sum + 4; sum = sum + 5; sum = sum + 6; sum = sum + 7; sum = sum + 8; sum = sum + 9; sum = sum + 10; printf("1~10の合計:%d\n", sum); return 0; }
実行結果
1~10の合計:55
次回は標準入力で対話形式のプログラムを作成します。
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