夏に向けて、今使ってるPCの省エネ化をしませんか?2011年年初にリリースされたSandyBridgeは性能もさることながら、省エネ効果がかなり高く、特にアイドル時(何も処理していない)には10W台の低消費電力も可能です。低消費電力を突き詰めるとモニタも合わせてノートPCを使ったほうがイイって考え方もあるかと思いますが、オレはデスクトップ派というあなたのために、今回はアイドル10W台を目指し、またできる限りコストを抑えて、PCの自作を考えてみましょう。

■低消費電力化するために

まず低消費電力を目指す上でのポイントを整理してみます。

  • CPUが低消費電力であること
    SandyBridgeは超省電力、省電力、通常、OCモデルとありますが、どのモデルでもアイドル時は大して変わりません。大きくはCPUのロード時に差が出ますが、やはり超省電力が優秀です。
  • グラフィックスがCPU内臓であること
    SandyBridge(H2)は、CPUにグラフィックスが内蔵されています。しかし内蔵のグラフィックスを利用するには、H6xやZ68のチップセットを積んだマザーボードの利用が必要となります。
  • マザーボードに余計な機能がないこと
    マザーボードの機能が豊富なことは便利にはなりますが、その分の電力を消費します。また電源回路のフェーズ数を増やすことで省電力化を謳っているマザーボードも多いですが、アイドル時には必ずしも低消費電力とはなりません。
  • SSDもしくは2.5インチHDD
    SSDや主にノートPCに使われる2.5インチのHDDを利用するほうが省電力となります。
  • 80PLUS上位、ただし出力が低い(身の丈に合っている)こと
    80PLUSはグレードが上がる(無印→BRONZE→SILVER→GOLD→PLATINUM)ほど、電力のロスが少なくなります。ただし低消費電力化では、高出力の電源ではGOLD以上でもロスが多くなり、低出力のBRONZEの電源に負けます。

これら以外にもメモリの電圧を下げる(低いものを使う)、電源はACアダプタを使うなど試行錯誤により消費電力を下げることは可能です。
 

■今回の検証PC構成

検証に利用したパーツです。価格は秋葉原で購入した際(もしくは購入する場合)のだいたいの価格で、割引も含みます。

Core i3-2100T
i3-2100Tは35W通常電圧版のモバイルCPUと同等のTDPが設定されています。その分、性能もi3-2100と比較すれば低下します。


付属のクーラーはTDP35Wだけあって、さすがに薄い



DB65AL
ビジネスユース向けのインテルのマザーボードです。安価で機能もシンプル、そのためアイドル時の消費電力が優秀です。USB3.0、HDMI出力はありません。マザーボードの一部には、敬遠されがちな液体コンデンサを利用してますが、低消費電力構成を目的としているため、気にする必要はないでしょう。


CPU周りは個コン、あとはほぼ液コン


USBは2.0、HDMIは無し、ただしLANはインテルのコントローラ




絢風300
300Wの低出力ながら80PLUS GOLDの高効率の電源です。ワット数が少ない分、扱えるパーツも限られますが、低消費電力環境下では高出力のGOLD電源よりも、消費電力のロスを抑えることが期待できます。


ATX電源でSATAが2本なのはちょい厳しい


ASRock E350M1/USB3(AMD E-350)
Core i3-2100T+DB65ALとの比較をするために用意したマザーボードです。IntelのAtom対抗のAMDのFusion APU「E-350」を搭載し、グラフィックス性能に定評があります。


メモリスロットは2本だがシングルチャネル


PT2サーバとしての需要が多いが、クライアントPC向けのI/F



 

■消費電力検証

CPUと電源を変更し、消費電力を比較します。検証はOSとドライバCDをインストール後に行いました。Prime95はストレステストをデフォルト(CPU100%)です。なおグラフィックス高負荷時の消費電力の測定は行ってませんが、Windows7のパフォーマンス評価のグラフィックス中には、Prime95よりも消費電力が数ワット上がってました。

Core i3-2100T 絢風300 EA-380D-GREEN CMPSU-850AXJP
アイドル 17W 18W 20W
アイドル(LAN無) 16W 17W 19W
アイドル(LAN/KB/Mouse無) 15W 16W 18W
アイドル(LAN/KB/Mouse無、ブラックアウト) 13W 15W 17W
Prime95(LAN無) 45W 48W 49W
Core i7-2600K 絢風300 EA-380D-GREEN CMPSU-850AXJP
アイドル 18W 19W 21W
アイドル(LAN無) 17W 18W 20W
アイドル(LAN/KB/Mouse無) 16W 17W 19W
アイドル(LAN/KB/Mouse無、ブラックアウト) 14W 16W 17W
Prime95(LAN無) 113W 119W 125W
E350M1/USB3(AMD E-350) 絢風300 EA-380D-GREEN CMPSU-850AXJP
アイドル 21W 24W 25W
アイドル(LAN無) 21W 23W 25W
アイドル(LAN/KB/Mouse無) 20W 22W 24W
アイドル(LAN/KB/Mouse無、ブラックアウト) 19W 21W 23W
Prime95(LAN無) 32W 35W 36W

特にBIOSの設定などを変更することなく、簡単に20Wを切るPCが完成してしまいました。しかも高価なモバイル向けのCPUやマザーボードを使うことなく、1万円強のCPUと9,000円弱のマザーボードのローエンド価格帯のパーツで、そこそこ動く低消費電力PCが組みあがったわけです。

電源では、予想通り低出力かつ高効率の絢風300が、他の2電源より低消費電力となってます。また380WのBRONZEのEA-380D-GREENが、850WのGOLDのCMPSU-850AXJPよりも低消費電力となってます。これにより低消費電力下では、必ずしも80PLUSの格付けが上の電源が優位になるとは限らないことがわかります。

CPUでは、アイドル時にはSandyBridge(H2)の最上位と再下位を比較しても、消費電力の差はほとんどありません。またSandyBridge(H2)とマザーボードの低負荷での省電力性能が優秀なためか、アイドルでは低消費電力の位置づけのE350M1/USB3(AMD E-350)より低くなります。ただし高負荷をかけると、それぞれのCPUの限界まで電力を消費します。

では最後にi3-2100TとE-350でWindows7のパフォーマンス評価を行ってみます。

Core i3-2100T E350M1/USB3(AMD E-350)
CPU 6.9 3.8
メモリ 7.4 5.2
グラフィックス 5.1 4.5
ゲーム用グラフィックス 5.8 5.8
HDD 5.9 5.9

TSUKUMOで購入
クレバリーで購入
ドスパラで購入
TWOTOPで購入
フェイスで購入



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