Llano(A8-3850)レビュー

2011年07月10日 23時50分 自作PC • Tags: , , , ,



今回はAMDの期待の星「APU」のデスクトップ版となる「Llano」をレビューしてみます。Llanoの特徴といえばやはりiGPU(内蔵GPU)。今までのCPUやオンボードGPUとは比較にならないほどの強力なGPUを内蔵し、多少のことなら外付けのグラフィックスボードなんていらんぞってCPUです。その分、消費電力や発熱も高く、初期出荷分のA8-3850とA8-3650は、TDPが100Wと少々高い。今後すぐに65W版も出てくるので省電力を期待するならそれらを待つのも良いでしょう(電圧やクロックを下げればいいだけですが)。ということで、早速購入し、ベンチ台に乗せ、いろいろと計測してみました。

■A8-3850

購入したのは当然発表されてる中では最上位モデルのA8-3850。初期価格13,980円のところ、マザーボードとのセット割で1,000円引の12,980円で購入。

  • モデル:A8-3850
  • Radeonブランド:HD 6550D
  • CPUクロック周波数:2.9GHz
  • CPUコア数:4コア
  • TDP:100W
  • L2キャッシュ:4MB
  • GPUコア数:400基
  • GPUクロック周波数:600MHz
  • メモリ速度:1866MHz


初回出荷分にはDiRT3のクーポンコードが付属。ただし登録時にメールアドレスの入力を誤るとAMDのサポート(英語)とのやりとりが必要となるので注意


箱マニアの人も糊がはっつくので注意


100Wを冷やすにはすごく不安なアルミ素材のCPUクーラー




■ASUS F1A75-V PRO

今回使用するマザーボードにはASUSのF1A75-V PROを選択しました。理由は単純にヒートシンクが一番良さそうだったので。価格は12,980円のセット割1,000円引で11,980円と、A75チップセットの他のマザーボードに比べると値段が少々高めです。


このヒートシンクをつなぐ金属の線が安心の証


CPUクーラーはAM2/AM3互換




■評価環境

今回は以下の環境でベンチマークを計測した。
Llano

SandyBridge

共通

まず周波数も価格も上位のi5-2500Kと比較になってしまったことは、申し訳ありませんが、手ごろな2300や2400が手元にないので勘弁してください。

計測は2011/7/6~2011/7/9の範囲で行っています。OSのアップデートは可能な限り最新にしています。グラフィックスドライバはマザーボード付属のCDのドライバをインストールし、もしかするとアップデートが走ってるかもしれません(特にi5-2500KはMS-Update)。それ以外のドライバやソフトは必要そうなものだけインストールしています。

ベンチマークの計測の際には、省電力機能を一通りdisableにしています(A8-3850はPowerNow,C6,CPU倍率固定,EPU、i5-2500KはC1,C3,C6,CPU倍率固定,EPU)。

■性能比較

メンチマークの計測は、メモリ周波数、ビデオメモリ割当、CPUを変更し、計測しています。メモリ周波数は1333MHz/1600MHz/1866MHzとし、、ビデオメモリに2GBを割り当てています。ビデオメモリ割当は512MB/2GB(2048MB)の比較とし、メモリ周波数を1866MHzとしています。CPUはA8-3850(2.9GHz,4コア)/i5-2500K(3.3-3.7GHz,4コア)の比較とし、ビデオメモリ割当はそれぞれ上限を設定し、A8-3850が2GB、i5-2500Kが128KBとしています。

CPU

ベンチマークソフト A8-3850 i5-2500
PCMark 7 2213 3036
PCMark Vantage 6101 9491
3DMark Vantage CPU (High) 10064 18196
3DMark Vantage CPU (Performance) 9816 18271
CrystalMark 2004R3 整数演算 52293 72595
CrystalMark 2004R3 浮動小数点演算 44648 61853
Super PI / mod1.5 XS 1M 1334.145秒 591.444秒
Super PI / mod1.5 XS 32M 25.273秒 11.076秒
CINEBENCH 11.5 CPU 3.47 5.46
CINEBENCH 11.5 CPU (シングルコア) 0.88 1.39
Windows7 EI プロセッサ 7.3 7.5

 
ベンチマーク結果比(CPU)

7割にも達していないベンチマークがほとんどで、また半分以下もあります。もちろん周波数の違いはあるものの、それを加味してもi5-2500Kが圧倒的です。CPU性能を重視する場合、4千円程度の価格差ならi5-2500Kを選択したほうがよいでしょう。

グラフィックス

ベンチマークソフト A8-3850
1866-2G
A8-3850
1866-512M
A8-3850
1600-2G
A8-3850
1333-2G
i5-2500K
1866-128M
3DMark Vantage (High) 2553 2554 2458 2193 973
3DMark Vantage (Performance) 4216 4169 4087 3679 1778
CINEBENCH 11.5 (OpenGL) 31.64 31.58 30.21 26.63 11.58
ファイナルファンタジーXIV (HIGH) 953 953 912 815 375
ファイナルファンタジーXIV (LOW) 1820 1818 1769 1589 729
ファイナルファンタジーXI (HIGH) 6072 6063 6066 5876 5143
ファイナルファンタジーXI (LOW) 8358 8549 8549 8344 7007
モンスターハンター オンライン 絆 (1920*1080) 1625 1623 1561 1399 1056
モンスターハンター オンライン 絆 (1280*1024) 2374 2373 2321 2101 1588
モンスターハンター オンライン (1920*1080) 2162 2167 2059 1803 1334
モンスターハンター オンライン (1280*1024) 3332 3300 3195 2861 2068
ストリートファイターⅣ FPS (1920*1080) 56.68 56.52 54.9 48.67 24.98
ストリートファイターⅣ SCORE (1920*1080) 8773 8762 8640 8170 6389
DEVIL MAY CRY 4 DX10 (1920*1080) 46.425 45.89 44.625 39.575 22.18
DEVIL MAY CRY 4 DX9 (1920*1080) 51.4325 52.1375 49.8575 44.2025 22.3125
LOST PLANET 2 A (1920*1080) 18.2 19.3 19 16.4 12.4
LOST PLANET 2 B (1920*1080) 21 21 20.3 17.9 9.4

 
ベンチマーク結果比(GPU1)

ベンチマーク結果比(GPU2)

ベンチマーク結果比(GPU3)

ベンチマーク結果比(GPU4)

グラフィックス(DX11)

ベンチマークソフト A8-3850
1866-2G
A8-3850
1866-512M
A8-3850
1600-2G
A8-3850
1333-2G
3DMark 11 (Performance) 1113 1114 1094 1032
LOST PLANET 2 A (1920*1080) 10.4 9.6 9.6 9.3
LOST PLANET 2 B (1920*1080) 8 8 7.9 7.4

 
ベンチマーク結果比(GPU DX11)

メモリ周波数の違いでは、1333MHzと1600MHzでは、10%近く1600MHzの性能が上回ってるベンチマークも多いです。1600MHzと1866MHzでは、1866MHzがわずかに上回るものの、1333MHz→1600MHzほどの性能向上はありません。コストパフォーマンスを考えるならば1600MHzを選択するのがベストでしょう。

ビデオメモリ割当は512MBでも2GBでも性能差は誤差の範囲です。ただしベンチマークなのでビデオメモリを使い切ってない可能性もあり、多くビデオメモリを使うグラフィックス処理では性能差が発揮される場合があります(その場合は外付けグラボが必要でしょうけど)。

i5-2500K(HD3000)との比較は・・・まあする意味ないでしょうw。CPU性能が必要そうなFF11では1~2割程度の差ですが、多いものでは2倍以上に差が出ています。ビデオメモリへの割当がって話になるとL3キャッシュがって話にもなるので、そこは触れません。

消費電力

消費電力 A8-3850
1866-2G 1.2V
A8-3850
1866-2G
A8-3850
1600-2G
A8-3850
1333-2G
i5-2500K
1866-128M
消費電力(全体) idle(省電力有効) 35(W) 34(W) 34(W) 34(W) 42(W)
消費電力(全体) idle(省電力無効) 42(W) 38(W) 37(W) 37(W) 56(W)
消費電力(全体) CINEBENCH11.5(OpenGL) 95(W) 123(W) 121(W) 120(W) 97(W)
消費電力(全体) Prime95 108(W) 156(W) 156(W) 155(W) 123(W)
消費電力(CPU) idle(省電力有効) 5(W) 4(W) 4(W) 4(W) 3(W)
消費電力(CPU) idle(省電力無効) 12(W) 8(W) 8(W) 8(W) 11(W)
消費電力(CPU) CINEBENCH11.5(OpenGL) 50(W) 75(W) 72(W) 72(W) 50(W)
消費電力(CPU) Prime95 62(W) 100(W) 101(W) 101(W) 63(W)

 

省電力機能を無効化にしてたり、マザーボードの違いもあるため、あくまでも参考にしてください。A8-3850はCPUがロード時の消費電力に難がありますが、電圧1.2Vまで下げると全然下がるので、K10stat等を利用し、安定動作する範囲で下げてみると思います。

■総評

実際の使用感は使ってみないとわかりませんが、ベンチマークで計測する限りは、電圧を下げれば普段使うPCとして十分使えるとプラットフォームだと思います。Llanoに対するイメージはどちらかというと自作PC市場向けではなく、ノートPCやメーカのスリムPC向けという面が強いですが、単純な性能よりも機能的な部分で自作やってる人にはグラボ積まなくていいし、特に65W版は歓迎されるのではないでしょうか。

TSUKUMOで購入
クレバリーで購入
ドスパラで購入
TWOTOPで購入
フェイスで購入



5 Responses to “Llano(A8-3850)レビュー”

  1. 匿名 より:

    突然の質問失礼します。
    BIOSのビデオメモリ割当は
    何処から変更出来ますでしょうか?

  2. hrtdotnet より:

    UEFIのアドバンスモードで詳細->ノースブリッジ設定の画面で
    統合グラフィックスをForceにしてUMAフレームバッファサイズで設定します。
    画像をアップしときましたので必要でしたらご参照ください。
    http://www.hrtdotnet.jp/?attachment_id=457

  3. […] SandyBridge(P67&2600K/2500)を買ってみた Llano(A8-3850)レビュー […]

  4. […] 2011年07月11日 00:33 カテゴリ:ぱそはく 今回はAMDの期待の星「APU」のデスクトップ版となる「Llano」をレビューしてみます。Llanoの特徴といえばやはりiGPU(内蔵GPU)。今までのCPUやオンボードGPUとは比較にならないほどの強力なGPUを内蔵し、多少のことなら外付けのグラフィックスボードなんていらんぞってCPU です。その分、消費電力や発熱も高く、初期出荷分のA8-3850とA8-3650は、TDPが100Wと少々高い。今後すぐに65W版も出てくるので省電力を期待するならそれらを待つのも良いでしょう(電圧やクロックを下げればいいだけですが)。ということで、早速購入し、ベンチ台に乗せ、いろいろと計測してみました。 http://www.hrtdotnet.jp/?p=378 […]

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